hatred song

□*fourth song*
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―翌日

今日は夏祭り
冬馬は先約があるとかなんとかで一緒に来れなかった
あともう1人
海翔の姿も無かった。


「海翔も冬馬もどうしたんだよ…」

「さぁー?」


今日も何故か夏歌の様子がおかしい。
今度は何があった…?


「あ、俺ら屋台でなんか買ってくるわ。お前らここにおって。」

「ん。じゃたこ焼き買ってきて」

「私かき氷食べたいな」

「分かった。沙知絵、行くぞ」

「はーいっ」





「今年の花火はどんなんだろうねぇ」

「なぁ、なんかあった?」

「えー?」

「今日のお前、なんか変だぞ。今日海翔が来ないことに関係してんのか?」

「どうだろー(笑)」

「言えよ。誰にも言わないから」

「……今日ね、海翔、水音ちゃんとこの祭りに来てんだ」

「は…?」

「それでね、今日告白するんだって」


笑いながら言う夏歌。
告白?海翔が?本条に?
なぁ、それって笑って言えること?


「うまくいくといいよね」


なんでそんな心にもないこと言うんだよ
振られればいいのにって思わないのかよ


「…あ、帰ってきた」

「早くね?」

「かき氷…何がいいのか聞くの忘れて」

「あぁ…。んじゃ私、自分で買いに行くよ。ありがとね、2人とも」





「なぁ、夏歌遅くね?」


夏歌がかき氷を買いに行って30分は経った


「ちょっと俺、見てくるわ」



夏歌は案外早く見つけられた
…けど。
見つけた夏歌は公園の端で1人泣いていた


「夏歌?どうした?」

「…架月?あのね、私ね、」

「うん?」

「見ちゃったの…。」
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