angel love

□淘謔P0章
1ページ/4ページ

数ヶ月後

私たちは2年生へと進級していた

「生徒会長!おはよ。」

毎朝色んな人にかけられる言葉に応えようと後ろを振り向く

「おはよ……て生活委員長さんじゃん。」

そこには今年も同じクラスとなった圭祐がいた

「なんだよ、冷たいじゃん?真央。今年も同じクラスになれたってのに。」
「あんたが生徒会長とかって呼ぶからでしょ。」
「いいじゃん。みんなそう呼んでるでし」
「私がそうやって呼ばれるの嫌いって知ってるよね?」
「だから呼んでんじゃん。」

ここで私たちの朝からの口論にストップがかけられる

「圭祐、その辺にしなさいって。真央が怒りますよ?」

お馴染みのラウ、ラン、レンがそこにはいた

「ラウはいいよね。愛しの彼女と同じクラスだし?見せつけないでね?」

不思議なことに今年のクラスは皆同じになった
多分、レンたちが魔法でも使ったんだろうけど

「圭祐たちって先生のとこ行かなくていいの?」

そうそう。もう1人。
同じクラスになった子。

「なんで?」
「今日転入生いるんじゃなかったっけ?」
「あ!そうだった!ちょ、真央。行くよ」
「ん。菜々、ありがとう!」

榊原 菜々

去年、圭祐と仲良さそうに話していた女の子。
あれから何かと関わることがあって今では私の大切な存在となった

「2人には先に紹介しておくな。転入生の明石くんだ」

知るはずもなかった
この転入生が私たちの関係を崩すことになるなんて
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ