angel love
□淘謔S章
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「レン…?どこ行くの、こんな朝早くに」
朝起きたらレンが出掛けようとしていた
「あ、お父様に呼ばれたのでちょっと天界に行ってきます」
その背中は悲しそうに見えた
「行ってらっしゃい」
なんか…、いつものレンじゃなかった
「真央ちゃん!」
突然窓から私の名前が呼ばれる
「ランさん?どうしました?そんなに急いで」
ランさんは何かを恐れている様子だった
「レンは!?」
「レンなら今出掛けましたけど。お父さんに呼ばれたとかで」
レンが出掛けたことを知るとランさんは"遅かったか…"と呟いた
「何がです?」
私が訪ねると神妙な面持ちでランさんは私に問うた
「レンに何か聞いた?」
「いえ…」
「…そう。」
ランさんは少し考えたあと、また話し始めた
「これは真央ちゃんに話しといた方がいいかもしれない」
―と。