the day after tomorrow
□†第15章†
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-香美夏side-
3年生になってすぐの頃。
うちは沙汰に呼び出された。
なんか沙汰の従兄弟の達也さんがうちに話があるらしい。
沙汰はうちがファミレスに着くとすぐ出て行ってしまった。・・・多分、デートかな。
達「達也や、よろしくな。」
あれ?この声どっかで・・・。
顔をよく見てみると去年の夏祭り、健吾と一緒にいた人だった。
達「健吾と付き合ってたってほんま?」
あれ・・・。気付いてないっぽいな。
でもなんで健吾とうちのこと聞くんだろ。
達「俺の幼馴染がな、健吾に告白されてん。」
そういうことか。
やっぱ健吾、もううちのことなんかどうとも思ってないんだね。
達「でもな、健吾はそいつに香美夏ちゃんを重ねて見てんねん。」
・・・え?
達「なぁ、あんた健吾に会う気ィない?」
そんな、無理でしょ。健吾が嫌がるに決まってる。
達「・・・もしその気になったらココに連絡して?」
そう言って渡された達也さんの連絡先。
会えるわけない。
・・・なんて思いながらも携帯にちゃっかり登録している自分がいた。