the day after tomorrow
□†第12章†
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-香美夏side-
―夏合宿
あれから特に何もなく1年が過ぎた
愛結先輩たちと話した翌日、私は皆に内緒で浩先輩にも同じことを話した。
浩先輩はあの話を聞いた後でも弥都魅にあたったりしなかった。
ちょっと、いい人なのかなって思ったり。
浩「香美夏、ちょっと」
「はい?」
浩「昨日な、夢で雅と話したんだ。それでな、"ごめんね"だって」
「え?」
浩「"1人で辛い思いさせて悪かった"って。"今さらだけど"って。」
「・・・ほんと、今さらだよ、雅ちゃん。」
浩「だよな(笑)」
雅ちゃん、ありがと。
ほんと今さら・・・って思ったけど嬉しかったよ
「で、用はそれだけですか。」
浩「あと1つ」
「なんですか?」
浩「俺さ、絶対、弥都魅のこと好きになったりしないから安心してな?」
「それこそ今さらですね」
浩「え?」
「弥都魅、合宿終わったら告白するそうです。・・・沙汰に。」
浩「へぇ。・・・お前、いいのか」
「何がです?」
浩「沙汰のこと、好きなんだろ?」
「何で・・・」
浩「これでも一応先輩ですから?」
「・・・嘘つき。」
浩「はいはい、そうですよ。愛結たちに聞きました」
・・・やっぱこの人、嫌いだ。