アナザー本編

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「響のトラウマ?」

『ああ、過去の話を少し聞かせてもらったんだ。どうやら大切な親友に怪我をさせてしまったらしい…』



ちらっと響に視線を移すと、響は新羅と楽しそうにゲームをやっていた    。
きっとこちらの声は聞こえないだろう。



『響は親友といるときに、柄の悪い輩に囲まれて…』



セルティに詳細を聞いて、なぜか悲しくなった。
響が独りで抱え込んでいたんだと思うと…。



『響は今なにかと不安定だから、私達が支えるべきだと思う』

「……だよな」



今までずっと離れていた。
そのおかげで、俺は響の事がわからなくなった。
すっかり、壁を作られてしまったんだ。



『とりあえず、私や新羅も響を気にしておくから、静雄も気をつけておいてくれ』

「ああ……」



俺にとって……




響は――…





  101225

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