アナザー本編
□03
1ページ/1ページ
「静兄!!やめてよ!!!」
私は止めようとしても、静兄は折原さんに標識を振り上げる。
折原さんは軽やかによける。
「シズちゃん俺がこの子と一緒にいたのが気にくわないんでしょ?すっごいシスコンなんだね〜」
「うるっせぇぇ!!さっさと死にやがれぇ!!」
「折原さん静兄をあおらないでー!!」
二人は街を破壊しながら(主に静兄が)お互い殺し合おうとしてる。
どうしたらとまる?
あれ?
私、何か忘れてる?
でも、思い出せない。
………何だったっけ?
私は、ふいに二人が止まらない怒りをモノにぶつけた。
―――バリィン!!!
私の腕は後ろの店のガラスを叩き割っていた。
飛び散るガラスの破片が視界の中にはいり、いやな記憶が走馬灯のように駆け巡る。
―――そうだ…。
「………響?」
「……………響ちゃん?」
―――私は……傷つけたんだ…。
―――大事な親友を…。
101105