アナザー本編

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「静兄どこだろ、てか今どこ?」


私池袋の道まだ分かってないんだった…。
しまったなぁ。



「響ちゃん♪」



語尾に♪がついてそうな声で話しかけてきたのは…。



「折原さん……」



そう、折原臨也。

高校時代静兄と同じ学校に通ってて、静兄が最も大嫌いな人物らしい。
悪そうな人には見えないけど…。



「この前はシズちゃんのシスコンで全然話せなかったからさ、捜してたんだよ」


「そうですか、私平和島響です」


「知ってるよ」


なんで知ってるんだろ…。


「三歳の時にシズちゃんたちと離ればなれにされ、祖父母が暮らす埼玉の田舎の方に預けられた。」



この人、何でそこまで…!
私は少しだけ怖くなった。さめた笑顔で私を見て話し続けてるこのひとが。



「そして、シズちゃん程じゃないけど、力が強い。そのせいで、埼玉で騒動を起こしたことがある。………ちがう?」


「…………あなたは、何者ですか」


「人間が大好きな情報屋です♪」



静兄が言うとおり、この人危ないかもしれない。


「いぃざあああやぁあ!!!!!」



「あーあ、きたよシスコン。」



標識を持って走ってくる静兄が見えた。




  101104

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