アナザー本編
□02
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「静兄どこだろ、てか今どこ?」
私池袋の道まだ分かってないんだった…。
しまったなぁ。
「響ちゃん♪」
語尾に♪がついてそうな声で話しかけてきたのは…。
「折原さん……」
そう、折原臨也。
高校時代静兄と同じ学校に通ってて、静兄が最も大嫌いな人物らしい。
悪そうな人には見えないけど…。
「この前はシズちゃんのシスコンで全然話せなかったからさ、捜してたんだよ」
「そうですか、私平和島響です」
「知ってるよ」
なんで知ってるんだろ…。
「三歳の時にシズちゃんたちと離ればなれにされ、祖父母が暮らす埼玉の田舎の方に預けられた。」
この人、何でそこまで…!
私は少しだけ怖くなった。さめた笑顔で私を見て話し続けてるこのひとが。
「そして、シズちゃん程じゃないけど、力が強い。そのせいで、埼玉で騒動を起こしたことがある。………ちがう?」
「…………あなたは、何者ですか」
「人間が大好きな情報屋です♪」
静兄が言うとおり、この人危ないかもしれない。
「いぃざあああやぁあ!!!!!」
「あーあ、きたよシスコン。」
標識を持って走ってくる静兄が見えた。
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