アナザー本編
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「響ちゃん、荷物来たよー」
「はーい」
私はセルティさんと床に雑誌を広げて一緒にみていたけど、呼ばれたから立ち上がって新羅さんの所へ行った。
「幽くんからみたいだよ?ちょっと重いけど持てる?」
「はい!うぉっと……」
「大丈夫!?」
「へーきですっ!」
私はダンボールの箱をヨロヨロとセルティさんのとこまで運んで床に置く。
『なにが入ってるんだ?』
「昨日幽兄に頼んでた服です。なんかたくさん買ってくれたみたい」
ダンボールについてるガムテープをはがして中を開くと、私が頼んだ服が大量に入っていた。
どんだけ稼いでるんだと思って顔がひきつる。
「早速着て外に行ってこようかな…」
『これ、そういえばバーテン服と似てるな』
「私、静兄とにた服を着せられてたんですけど、なんか気に入っちゃって。それで、なんなら静兄みたいに毎日着ちゃおうか、みたいな」
なんか、ホントに静雄が好きなんだな』
「えへへ……」
私は急いで着替えて、静兄に会いに行くことにした。
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