アナザー本編

□03
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「今どこにいるかわかりますか!?」

「電話すればわかるけど…お前は誰なんだよ。知らない奴に変に情報わたせねぇし」


なんか言っても信じない気がするんだよね。
でも、言わないと教えてくれなさそう。


「信じてくれるかわからないけど…私平和島静雄の妹です」

「「えー!!!???」」

「へぇ」

「あぁ、お前があの…」


ドタチン?さんがなんだか知ってるっぽい?


「知ってたんですか…?」

「ああ、話には聞いていた。妹がいるって、」


お兄ちゃん、覚えててくれたんだ。私のこと…。

「妹なら、電話してやる。ちょっと待ってな」


お兄ちゃんと会えるかも!そう思うと、胸がどきどきしてしょうがなかった。
そんなとき、テンションの高い二人が私の腕を引っ張った。


「シズシズの妹ならぁ、もっとそれらしい格好しなよ〜」

「それらしい、ですか?」

「そうっすよ!でもそのままそっくりな服だと女の子って感じしないじゃないんすか?」

「あーじゃあ下はこの子の自由でよくない?」

「それいいっすね!今から行きましょー!」

「ええー!?」


私は二人に引っ張られて行く。


「なぁー、あんた名前なに!」


電話途中のドタチンさんが引っ張られていく私に大声で聞いてきた。
あの電話にお兄ちゃんがでてるかもなのにー!


「響!平和島響!」


それを一言に私は一気に二人に連れ去られてしまった。



  ――――――――


『響ちゃんだってよ、妹?』


響が…池袋に来てる…!

「門田!響今どこだ!?」

『あー、狩沢と遊馬崎に引っ張られてどっかいったわ』

「そう、か……。わかった、ありがとな」

『あいつ等見つけたら連絡するから、それまで待っててくれ』

「ああ、じゃあな」


響、会いたい…。




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