pandorahearts

□夕焼けグラデーション
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※オズくんとエリオットは別の学科、別クラスです。



それはいつもの帰り道のことだった。

「リーオはまた図書館?」

「あぁ、最近は日も長いし寒くないからな。俺もあんまり心配してない」

「でもそのうち寒くなりそうだよねー」

そう言ってオズが見つめる先には今日も暖かく輝く夕日が見えた

「そういえばリーオに聞いたんだけど明日、エリオット達調理実習なんでしょ?何作るのー?」

「俺達の班はマドレーヌを作る予定だ」

「へぇ、美味しそうだねv楽しみにしてるよ?」

そういってへにゃりと笑うオズにつられて笑った

ん?、ちょっと待て...今、引っ掛かるワードが

「....楽しみって、何が、だ?」

そう訝しげに言えば

オズは決まってるじゃんと右の人差し指を立てて言った


「エリオットの手作りマドレーヌ」

「俺やるって一言も言ってないんだが?」

「え、くれないの?俺はてっきりくれるもんだと思ってたけど....、」

エリオットは俺にあげるのは嫌なの?と首をかしげながら聞いてくる
相変わらずあざとい奴だ


「や、上手くいくとは限らないだろ?」


本当は渡したい、けれど
上手く出来ないかもしれない
ピアノは自信あるし、剣だって振るうが
料理経験はないのだ

何となくオズの顔を見れなくて自分の足元に視線を落とす

ぼーっとしていたのか、急にオズが俺の顔を覗き込んできて驚いた


「大丈夫だよ」

「な、何が...?」

「俺はエリオットの全てを受けとめるから」

だから安心して、と言うオズが背後の暖かい夕日のように綺麗に笑った

あまりに綺麗すぎて直視出来ない自分がいる

「エリオットってば何照れてんの?可愛いね」

なんて言いながら俺の頭を撫でてくるオズの手は心地良いものだ

「男に可愛い、とか...言うな」

「あははっ、ごめん。でも、ついね」


「明日、頑張るから。失敗しても受け取れよ!」

「もちろん!、今日は手繋いで帰ろっか」

そう言って右手を差し出してきた

「そうだな」

俺は左手をそっと重ねた

その手をぎゅうっと握られた

とても暖かい

「明日も晴れると良いね」

俺はこくりと頷いた

ゆっくり傾く夕日に向かって俺達はのんびり歩いて帰った







終わる。
毎回、思うがワタシの小説って読み終わって、だから何ってなる。
もう特に意味はない。ここで補足ですがエリオットは剣道部です。
毎回、書いてる途中で終点が見えなくなり適当になります(爆)
つか班ごとだからエリオットだけの手作りじゃ無え。しかもマドレーヌが調理実習ってどうなんだろうか。
お粗末さま


 

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