† 両手の言の葉 †

□恋する3つのストーリー
2ページ/8ページ

1.片想い <恋>



「好き」

この一言が
心に詰まって苦しいの

揺れる揺れる 恋心

どうしたら
この一番綺麗な気持ちを
アナタに伝えられるかな

自然と向かう視線の先には
アナタ
その視線はひたすら本へ
注がれている
その姿が ただただ愛しい


「おはよう」と「ばいばい」

この一言が私には大切で

一言 一言 交わす度に
胸が高鳴って
気持ちが膨らんで

一言 一言 交わす度に
少しでも近付けてるかななんて自惚れて

アナタを見る度に
胸がぎゅってなる
息が出来なくなるくらい
苦しくてどうしようもない

アナタを見る度に
ただトキメいていた気持ちが
今じゃ大きくなりすぎて
見ているだけが辛くなる

気持ちを伝えたら
この距離はもっと開いてしまうのかな
そしたら もう届かなくなる
でもこのままも いや なの

見ていたいより
側にいたいっていう気持ちが
大きいから


ねぇ 気付いてくれないかな?
そう 頭を上げて
遠くのアナタを見つめた




……あっ、

視線がぶつかった



----------------------------君の視界には僕、僕の視界には君
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ