秘密請負人

□―未来と反抗―
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それは自分と同じように
幼いままの心の持ち主。


モラトリアムなんて言うけど、
実際には私達に猶予期間なんてない。


薄暗い、心細くなりそうな、この空間。ぴっちりと閉められたカーテンの隙間から光が差し込んだ。


その人は、言った


「こんな事でしか、
未来を見いだせなかった」

泣きそうな顔で。




私達は、
大人への一歩を踏み出す。



光に、胸が締め付けられた。


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