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□またひとりで空まわり
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俺は今コンビニでエロ本を立ち読みしている。
別に俺は17歳だけど、学生だけど
どっからどうみても大人だろ。
制服って訳じゃないし。

だから、読んだっていいじゃないか。

男はエロイのが大好きなんだよ。うん。


あ、
この女、景莉さんに似てるなあ。
でも景莉さんの方がもっと綺麗だ。
景莉さんは20歳だけど凄く美人だ。
あれ、景莉さんに会いたくなってきた
俺重症?



するとケツに衝撃が走った。
何かに蹴られた。俺は小さく「いてぇ・・」と言って振り向くと景莉さんがニコニコと笑っていた。
なんだかオーラが黒いよ。



『あんた未成年でしょ、なに成人のコーナー見てんのよ』

「・・男っすから」

『関係ないです』


いや、あるよ。景莉さん。
男はエロイんだよ。
これさっきも言ったな。


『あんたはこれでも読んでなさい』

「サンデーかよ。俺ジャンプ派なんスけど」

『まず、その本棚にしまいなさい』

「え〜」

『えー。じゃない』

「これ景莉さんに似てるんすよ」

『私はそんなに淫乱に見えるかしら?』

「買ってこようかな」


いたっ、痛い。俺のケツ死んじゃう。
そんなに景莉さんは俺のケツ好きですか。


「今月は景莉さんで我慢します」

『どーゆー意味よ』

「景莉さんの裸で我慢するから脱いで」

『死ね』

いてっ、また蹴られた。
俺は雑誌を本棚に置くと、コンドームに目がいった。



「景莉さん、コンドーム買って。エロ本読まないから」

『コンドーム?修兵くん彼女居んの?』

「いや、いないっすけど」

『ならいらないじゃない』

「俺だっていつかの為に備えていたいんすよ」

『備えたいってことは、修兵くん童貞なんだ』

「あ、」



やべえ。
顔燃えそう。いや、顔から火が出そう。
景莉さん楽しそうに笑ってるし。





「景莉さん、やっぱ脱いで」





いてっ。
そんなに蹴んないで。









くそ、大人になりてえ

(景莉さんに俺の童貞あげるよ)
(修兵くんが大人になったらね)
(待っててくれるんすか?)
(おねだりしなさい)
(待っててください)
(よろしい)







 

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