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□毒舌
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『修兵、あのこはどう?』


「どこ?」


『ほら、あのポニーテールの子』


「あー・・やだ。0点、補習決定」


『テストですか。つかめっちゃあの集団、修兵のこと見てんじゃん。』


「景莉のこと見てんじゃね?」


『あんたに決まってるでしょ』


「何で俺だよ」


『結構かわいい子だよ。話し掛けてきなよ』


「嫌だ、めんどくせー」


『可愛いのに?』


「さっき0点っつったろ」


『修兵って学校と全然キャラ違うよね』


「学校では王子様だからな」


『なんでそんなことすんの?』


「キャラ作り」


『バカですか?』


だって偽ったほうが楽だし。

なんでイチイチ女共に本性見せなきゃいけねえんだよ

見せるなら景莉だけで良い


『あ、こっちきた』


「は?まじ?逃げようぜ」


『折角来たんだからしゃべってあげなよ』


「ふざけんな。0点だぞ。」


『関係ありません』



「あ、あの・・檜佐木・・さんですよね?」


逃げようとした俺の目の前にいつのまにかあの0点がいた


「人違いです」

『嘘つくな』


「あ、の・・メアド・・交換してもらえませんか?」


「え?」


『メアド交換しようだって』


いや、聞こえたけどよ。

こいつとしろってか?


冗談キツい。



「なんで」


「ぇ・・っと・・。檜佐木さんに一目惚れして・・」


まじですか。
やめてください、ホント冗談キツいです


「俺があんたと付き合えと?」


「付き合う・・までじゃなくて・・いいので・・。メアドだけでも・・」


ちょ・・景莉さん助けて。

俺、心底嫌だ

ああ。そうだ。

俺の事誤解させよう
俺はあんたが思ってるほど良い男じゃないって思わせよう


「無理。お前0点だもん」


「・・・え?」


「それに俺変態だし。メイド見ただけでウハウハしてるし。超興奮するし。中二病だから下ネタ大好きな男なんだよね」



「だからお前みたいな顔も体も0点な奴とは付き合えないから」



「あと、俺彼女いるし。あぁ、彼女はこいつね。」


「そういう訳で0点さんさようなら」



0点は幻滅した顔と0点といわれた事の怒りの顔で集団に帰っていった




『最悪な男だね』


「別にいいし、どうせ知らねえ奴だし」


『あれうちの学校の一年生だよ』


「は?」






諦めるのが正義

(景莉訂正して来て)
(自分でしてきなよ)
(好感度ガク下がりだ)
(ざまみろ。てかあたしいつからあんたの彼女なのよ)
(今から)
(はい?)







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