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□つまり馬鹿なのだ
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『風邪ってなんですか、食べ物?』


「残念、病気だ」



馬鹿でも風邪は引くものなのか。
じゃあ、誰だ。ひかないとか言い始めたやつ表に出ろ
あ、もう裏でも表でもいいからでてこい


『あーあ、今ごろ副隊長とあんなことやこんなことしてたのに』


「脳内妄想すんな」


『ちゅーして。一瞬で治る』


「伝染したらどうすんだよ、俺嫌だ。景莉の風邪っていうのが嫌だ」


『そんなぁ、個人の考えなんて捨てて目の前の女のこと考えましょうよ』


「馬鹿に興味はねぇ」


『馬鹿じゃないから風邪ひいたんですぅ』


「風邪ひくのが馬鹿なんだよ」


『馬鹿馬鹿いわないでよ、馬鹿副隊長』


「黙って寝てろ」


『ちゅーしてよ』


「やーだよ」


『意地悪しないでよォ』




風邪ひいたって聞いたときは焦ってきたが、ここまでひどいとは思ってなかった。
本人は我慢してっけど本当はすごく熱が高い
顔も赤いときたら涙目。

不意に、可愛いって思ってしまう







「・・・やっぱする」


『あ、絶対治る』


「馬鹿、無理すんな」


『伝染したらごめんね』


「しねぇよ、馬鹿だからな」







不意にかっこいいと思ってしまったり












熱出してよかった


(眠たい・・)
(寝ろよ)
(・・・寝るまでいてよ)
(・・・・今回だけな)









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