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□だからおまえだって。
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夢の中の恋人は積極的。








「だからお前だって。」


『はい?』


「お前が聞いてきたんじゃねえか」


『いつ、何処で何時何分』


「昨日、布団で夜中」


『それは君、きっと夢の中だよ』


「夢で終わらせてたまるか」


『終わってくれ、完結しようよ』


「おい、こねえのか」


『話が噛み合ってないです』


「こう言った後景莉が俺に抱きついてくんだよ」


『きゃー、被害妄想』


「ほら、早く」


『現実にしようとすな』


「やだ。抱きつけ、カモン」


『ヤダよ、修兵汗臭い』


「泣けてきた」


修兵が凄く険しい顔をしていたので後で痛い目に合うのが嫌な私はしょうがなく抱きついてやった



『夢のあたしは修兵になんていったの?』


「修兵の愛してる人は誰?っていってた」


『へえ』



「何回もいってくるんだぜ?そんなに愛が欲しいか」


『あんたを強くしてるのは夢の所為ね』


「どんどん褒めてくれ」


抱きついたあたしの腰を修兵は強く抱きしめた。
我ながら恥ずかしい



「キスしたい」


『やだよ、修兵汗臭い』


「照れ隠しか」


『プラス思考でなによりです』



「舌入れてキスしたい」


『おい、注文変わってっぞ』



「問答無用だ」












夢を実現する男

(ねえ、修兵が1番愛してる人は誰?)
(だからおまえだって)
(響き的にいいね)
(今日も夢みてえなぁ)
(勘弁してよ)






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