short

□少年Sのドラマ
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「遊びにきちゃいました」


『帰ろっか』


「残念、足が動かねぇんだわ」


『一生そこにいろ』


「それでもいいかも」



相変わらずきもい。そんなつっこみをしたくてしょうがなかった。しかし喉の奥でそっと消滅させた
檜佐木は一向に入り口から動こうとしない



『それじゃ、あたし用事あるから』


「はい、どーん!」

入り口を見事に塞がれた。
と、いうかとうせんぼですかね


『うわぁ、まさかの小学生登場だよ』


「俺にいうことない?」


『あるある。退いてください、はい終わり』


「ノーノー!もっとちゃんとしたことあんだろ」


めんどくさがってる脳をフル回転して考えた


『あ、分かった。修兵がこの間布団干しててベランダから落ちたこと?ごめんねー、言いふらしちゃった』


「あん時まじ痛かった。っておい・・言ったのか、だから最近隊員からバカにしたような目で見られたのか」


『それは謝るよ、うん。ばい』


「はい、どーん!!」


『はい、どーん』


腹に拳をいれてやった。修兵が「おぅ!?」と間抜けな声を出していたが知らん



「景莉さーん・・?」



『なんですか修兵さん?お腹抱えてそんなにトイレ行きたいならいっとれ!』



「笑えんぞ」



『やらしてんじゃないわよ』


「勝手にやったじゃねえか」


『それじゃ、ばぁい』



「はい、どーん!!」


『それハマった?』


「凄く」


『そりゃよかった』


「俺にいう事は?二文字だよ、に・も・じ」


『ない』


「わーピッタリー。・・ってちげぇ!」


『しけるからやめようか』


「もう!泣かせることになるぞ!!」


『やめてけれー』


「俺を!」


『お前かい』





「早くいっちまえよ」


『強制か』


「俺はいつでもOKだぜ」


『知らんがな』


「照れ屋か!ここで焦らし作戦か!」


『バカがいる』



「たっく、いいか?たかが二文字だぞ。"す"と"き"を言えばいいんだぞ?」


『あんたが言ってるじゃない』


「馬鹿野郎!お前がいわなきゃ意味がねぇんだ」



『意味のいの字もないよ』


「いいから聞かせてくれ、俺のこの美しき耳に」



『頼むから帰って』













君からの好きが聞きたいだけ


(さん、はい!)
(いわないから)
(ここでいわなきゃ損するぞ)
(どこでや)
(ワン、ツー!)
(言い方かえても言わないもんは言わないから)







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