耽溺クライシス

□早起き
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いつのまにか俺の隣から景莉がいなかった

いつ起きたんだよ。

隣にいないとかまたどっか行ったんじゃないかって心配になる


部屋には景莉がいない。

おいおい、もうやめてくれよ


伝令神機を鳴らした



『あーいよ』


「なんでそんなに呑気なんだよ」


『久しぶりの早起きで気分が上がってます』


「急にいなくなんなって言ったじゃん」


『いいじゃん。だってまだ朝の4時だよ。どこの隊にもいけないよ』


「は?まだ4時かよ。寝ようかな」


『うん、おやすみ』


「止めろよ。今どこいんの」


『んっと、屋根?』


「どこの」


『来る気でいんの?やだ』


「霊圧探っていく」


『どんだけ来たいの』



だって会いたいし。




「来ちゃった」


『来られちゃった』


「おお、朝日やべえ」


『なんで勝手に来て勝手に隣に座んの』


「俺のところはここって決まってんの」


『俺の居場所はお前の隣ってか?』


「イエス!」


『檜佐木さん朝からうざいー』


「うるさいー」


『あー、朝日眩しい』


「なんかこういうの見てると好きな奴に告白したくなる」


『おー。してこい』


「恥ずかしい」


『したくなるっていったの誰よ』


「しょうがねえな。してやろう」



「どっこいしょういち」


『歳だね』



寝起きで鈍っている体を伸ばした



「いくぞ」


『どこへでもいけ』



「檜佐木修兵は景莉が大好きだーっ!!」



どや顔で景莉の方を振り向いたら俯いて震えていた


人の愛の告白につぼってるよこの子



「感動で泣いたって思っていい?」


『爆笑してるの』


「返事はー?」


『あたし一応ドキドキしてるから返事だせない』


「そのドキドキを聞かせてくれ」


『変態』


「知ってる」


景莉の頭を撫でた

乱暴に撫でたので髪の毛がグシャグシャになってた


「髪なおせよ、グシャグシャだぞ」


『誰がしたとおもってんの』


「なー、顔上げろよ。顔見れない」


『いや』


「嬉しかった?恥ずかしかった?」



『・・・うるさい』


「早起きもいいもんだな」






『・・・そーだね』





顔をあげた景莉は朝日以上に真っ赤だった














また早起きしような

(景莉、顔真っ赤)
(違いますぅ、朝日の所為ですぅ)
(とりあえず俺がグシャグシャにした髪なおせ)
(・・・あい)







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