耽溺クライシス

□電話
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くそ眠い中、伝令心機が鳴った



「あーもしもし」



『おはよ』



「景莉?」



『そうでございます』



「何?」


『起きてるかなあ?って思って』


「お前起きんの早くね?隣にいないから少しビビッた」


『起こすのめんどくさかったから勝手に起きた』


「起こせよ」




『まだ寝る?』


「ん・・」


『今日仕事ないの?』


「昨日ちょっと片付けた」


『また倒れないでよね』


「大丈夫」


『無理しないでね』


「ん」


『朝ご飯置いといたから食べてね』


「景莉作ったのか」


『不満なら食うな』


「いや、食べる」


『よろしい』


「今日のメニューは何?」


『ご飯と魚と味噌汁』


「簡単だな」


『文句いうなら食うな』


「いや食べるって・・」


『あたしが作ったんだから有り難く食べなよ』


「おう」


丁寧に食べるに決まってんだろ



『声、低くなっててエロイよ』


「朝だからな」


『修兵じゃないみたい』


「朝だからな」




『朝の所為してる、人でなしー』


「どうみても朝の所為だろ」


電話の向こう、うるせえな

声が頭に響くー・・。




「あー、頭いてえ」


『酒飲んだでしょ』


なぜ分かった


「・・・ちょっと」


『仕事しながら呑むな』


「以後気をつけます」




『んじゃそろそろ切るね』


「おー」


『んじゃおやすみ』


「まて」


向こうから阿散井の声すんだけど。



『何』


「今どこいんの」


『えー?居酒屋』


「ちょ、誰と」


『恋次と乱菊さんと吉良だけど?』


「俺もいく!!」


『寝るんじゃないの?』


「寝ない!俺も行く!」


『そう、んじゃあね』






乱菊さんはとにかく男二人のところに景莉を置かせてたまるか。







許せ!味わってご飯食えねえ!

(なんでこういうときに帯まちがえんだよ!!俺の馬鹿!)








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