耽溺クライシス

□腕相撲
1ページ/1ページ







『修兵、腕相撲しよう』







「は?」





『体力検査の結果きてさ、握力があがったの。自分の実力見たい』



「まぁ、いいけどよ・・・」



重い腰をあげて地面に座った
目の前にテーブルを引き寄せた


「へい、かもん」



『案外ノリノリだね』



「お、腕相撲すんのか?」


「あ、一角さん」


「審判してやるよ」



俺と景莉で腕相撲大会。

審判は斑目一角さん。



『両手とか無しね』


「しねえから」



「んじゃいくぜ、てめえら」


『ん』


「おう」




「よーい・・ゴー!」

『ちょっと待った』


「んだよ折角緊張してたんだぞ」

『一角さん、掛け声なんていった?』


「よーいゴー!だが?」


『え?はっけよいじゃないの?』



「景莉それは相撲だ」


『これも相撲じゃんか』


「腕相撲な」



「いいから早く始めてくれ」


「悪ぃな、んじゃいくぞ。よーい・・」



「ぶっ!!」



『ちょ、修兵。なんで笑うの!真剣だったのに』



「なんか笑える!」


「おいー、檜佐木ぃ。ちゃんとやろうぜ」



「も、申し訳ないっ、掛け声はっけよーいにしようぜ」


「分かった、んじゃいくぞ。はっけよーい・・」



「ぶっ!!!!あはははははは!!」



『修兵!』




「ごめん無理!無理!めっちゃ笑える!」








結局出来ず。


(あははは!!腹いてー!)
(修兵くんが馬鹿になっちゃった)







 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ