旧funny!!
□第1話
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「―よし、連絡は以上だ。他に何か連絡のある奴はいるかー?」
そう言って俺の担任の教師、山田一郎(47)は教壇から教室を見渡した。
手を挙げている生徒はいない。
「いないなー。じゃあ帰っていいぞー」
投げやりな言い方で指示を出すと、荷物を持ってさっさと出て行った。
ホント、どこまでもふてぶてしいおっさんだ。
つーかよく教師になれたな。
***
周りの生徒達が帰り始めたのを見て自分も教室から出た。
さて、一緒に帰る三人を捕まえに行くとするか。
まずは雛希から迎えに行くk
「碧ちーーーんっ!!」
………一番最後にしようと思ってたのに…。
りりか「あり?聞こえてなかったのかな?
碧ちぃぃぃぃぃぃん!!!!」
碧「うるせぇぇぇぇええええええええ!!!!」
聞こえてるっつーの!
俺はお前の馬鹿デカい声が聞こえないほど耳悪くねぇよ!
りりか「なんだぁ〜。聞こえてるんなら返事してよー」
碧「する隙を与えなかったのはどこのどいつだ?」
まぁいいや。探す手間が省けた。
りりかを捕獲した俺は、コイツを引きずりながら歩き始めた。(髪の毛を掴んで)
途中、「痛い痛い!」「ハゲちゃう!ボクのビューティホー☆な髪の毛がハゲちゃうぅぅ!」
などと喚いていたが、あえて聞こえないふりをした。
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