旧funny!!
□第9話
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「雛希みーつけっ♪」
ガバッ
雛希「Σひゃぁああああ!!?」
「探してたんだぜ〜?」
雛希「ぶっ、ぶぶぶぶぶブンちゃん!?」
丸井「おぅ!」
本を夢中で読んでたら、背後からいきなりブンちゃんに抱きつかれた。
な、何で?
雛希「な、何でブンちゃんがここに…?」
丸井「何でってそりゃぁ、捕まえるためだろぃ」
雛希「Σはっ!そうか、今鬼ごっこやってるんだった!」
丸井「え、忘れてたの?」
どうしよう、すっかり忘れてた…!!
最後まで生き残れるとは思ってなかったけど、こんな風に捕まるなんて思ってなかったし…!
雛希「あああああ…私激ダサだよー…」
丸井「まさかお前の口からその言葉が聞けるとは思ってなかったぜぃ」
雛希「うぅ…ごめんねブンちゃん、テニスコート行こっか」
丸井「も、もう大丈夫なのか?」
雛希「うん、きっと碧ちゃんと美緒ちゃんが何とかしてくれると思うし!」
丸井「そっか」
(ボクは!? byりりか)
―こうして、私、鈴代雛希はあまりにもマヌケな方法で捕まってしまったのです。
***
雛希「―にしても、立海って大きいね〜」
丸井「そうか?氷帝には負けるだろぃ」
雛希「はは、氷帝と比べちゃダメだよ〜」
丸井「だなっ」
雛希「立海の図書館、大きいし品揃えもいいし、うらやましいなぁ(´∀`*)」
丸井「ん?そぉ?そういや、さっき何読んでたの?」
雛希「『撲殺天使ド○ロちゃん』っていうラノベだよ」
丸井「へぇ〜何かグロそうだな」
雛希「そんなことないよ、ちょっと脳天を金属バットで貫いたりするだけだよ!」
丸井「十分グロいわっ!!てか、グロいの基準なんかズレてね!?」
雛希「え?そうかなぁ?」
丸井「そうだよ!」
普通だと思うんだけどなぁ…。
美緒ちゃんとかは、もっとすごいの読んでるんだけど…。
そんな他愛のない話をしながら校舎の外に出る。
周りを見渡すと部活動に精を出す生徒がたくさんいた。
氷帝とは違った意味で賑わっているな、と思う。
雛希「立海って、テニス部以外も強そうだね」
丸井「あぁ、割と強い方なんj「本当に強いのはうちだけだよ」!?」
幸村「やっと見つけたよ雛希ちゃんv」
雛希「ゆ、幸村君!」
丸井「げっ…幸村君…」
幸村「『げっ』って…酷いなぁ丸井(ニコォ)」
雛希「どうしてここに?」
幸村「どうしてって…雛希ちゃんを捕まえるために決まってるじゃないか」
雛希「え?でも、もう私、ブンちゃんに捕まっちゃったんだけど…」
丸井「そ、そうだぜ幸村君!もう諦めろよ!」
幸村「ふふ…誰が最初に捕まえた人が勝者だなんて言ったんだい?」
丸井・雛希「「え?」」
幸村「だから、誰がテニスコートに連れて行くかが重要ってことv」
丸井「Σな、何っ!?」
いきなり現れた幸村君に衝撃(?)の事実を聞かされ動揺するブンちゃん。
そういえば、ルールとか何も決めずにやってたんだ私達;;
幸村「そういう訳だから丸井、雛希ちゃんを渡してもらおうか」
丸井「い、嫌だぜ幸村君!俺が雛希捕まえたんだもん!!」
幸村「男なんだから『もん』とか言うなよ」
丸井「おっ、男とか関係ねぇし!」
…ど、どうしよう……!!;;
口論始めちゃったよ、絶対私のせいだよこれ!!
とゆーか…
雛希「さ…三人で行けばいいんじゃないかなぁ…?」
幸村・丸井「「!」」
雛希「Σあっ」
しまった!うっかり本音言っちゃったよ!
何かすんごいこっち見てるよ!
うわぁ、ごめんなさい!捕虜のくせに生意気なこと言ってごめんなさい!!
幸村『…丸井、』←テレパシー発信なう
丸井「Σうわっ!?」
幸村『今回だけだからね』
丸井「え?」
幸村「そうだね雛希ちゃん、三人で行こうか」
丸井「!」
雛希「えっ」
そう言って幸村君がにっこりと笑ってこちらを見てくる。
な…なんだろう、何か心変わりでもしたのかな?
でもまぁ…落ち着いたみたいだし、いっか!←
雛希「うん!戻ろう!」
幸村「じゃあ、逃げないように手、繋いどくね(ぎゅっ)」
丸井「Σお、俺もっ」
雛希「へへ、何か家族みたいだね!」
幸村「そうだね、俺が夫で雛希ちゃんが妻。で、丸井がペットのブタ」
丸井「ブタ!?」
雛希「わぁ、あんまりブタさんを飼ってるお家とか少ないからいいかもね!」
丸井「Σ雛希までっ!!(泣)」
二人と手を繋いで帰るのはとても楽しかったです。
でも、何故か終始ブンちゃんが泣いていました。
何でだろう…?
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