とりっくあんどメシ!

□キラキラ。
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“アラバスタ乗っ取り計画”を阻止するため、
ビビ、カルーと共に王国に到着した麦わらの一味。
ナノハナで、砂漠越えのための必要物資の調達が終わり、
いざユバへ向かおうという時…トラブルメーカーのルフィのせいで
海軍に追われるハメになった一行は、ルフィの兄・エースに助けられた。


「ルフィ!次に会う時は、海賊の高みだ。」


3年振りの再会を果たした兄弟だが、少し会話を交わした後、
エースは早々にゴーイング・メリー号を後にする。

ビリオンズに一人で応戦しに行くエースを見つめながら、
弟との違い…礼儀正しい常識人な兄の姿に感動するクルー達。
そんな中、ふとエースの繰り出す炎の色を見て
思い出したチョッパーが言った。


「…そういえばサンジと買い出しに行ってる時、町中に
たくさんオレンジ色のカボチャがあったんだけど、
あれって何なんだ?あの色のカボチャは初めて見たぞ。」

「オレンジ色のカボチャ…?」


小さい頃似たようなセリフを聞いた事がある気がして、
ルフィは出そうで出て来ない記憶をなんとか思い出そうとする。


「ねぇナミさん…今日、何日でしたっけ?」

「10月31日よ。…あ。」

「「「「あ!」」」」


ビビの問いにナミが答えると、ルフィとチョッパー以外のクルー達は
一つのイベントに思い当たった。


「今日はハロウィンだ!!」


と、ウソップ。


「はろうぃん…?」

「!!ハロウィン!?今日…ハロウィンなのか?!!」


未だ首を傾げているチョッパーをよそに、
ルフィが期待に満ちた眼差しを向ける。

そして…。


「みんなでハロウィンやろう!!おれ、エース呼んで来るっ!!!」

「「「「「え!?」」」」」

「チョッパー!お前はカルーを連れ戻して来い!!」

「え?…え゛ぇっ、おれが!!?というか、はろうぃんって何なんだ!?」

「急げ、チョッパー!!」

「っ、ふえぇええカルゥーーーーーッ!!!!!!」

「ゴムゴムのォ〜〜…ロケットォーーーッ!!!!」

「「「「………。」」」」


あれよあれよと話を進め、エースのストライカー目指して飛び出すルフィ。
クルー達は呆気に取られる。


「"火拳"!!!!」


バキバキバキバキッ!!


海上で軽々と、エースはビリオンズを倒した。


「来いよ、"高「エ〜〜〜〜スゥ〜〜〜〜ッ!!!!」

「…は?え、ル…どうわッ!?」


ドスンッ!!


ルフィ、エースに覆いかぶさる形で到着。


「…おい。お前何しに来たんだよ。今兄ちゃん、
かっこいい感じでキメるところだったんだぞ!?」

「?それよりエース!!今日ハロウィンなんだ!!」

「!へぇ…もうそんな時期か。」

「ああ!だからみんなでハロウィンやる事にしたんだ!!」

「…そうか、良かったな。」

「ししし!!じゃあメリー号に戻るぞ、エース!」


ようやくエースの上からどいたルフィは、ニカッと笑う。


「"エースも一緒に"ハロウィンをやりたいんだ、おれは!!!」






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