オリジナル
□2-2
2ページ/3ページ
「それに他の子供たちもそうだ。この世の中に好き好んで子供を拾うなんて、どうかしてる」
「だったら……っ、なんで俺や桐生に技術を教えさせたり、武術を学ばせた!?」
「簡単なことだ、金のためだよ。有能な人間は高値が付くし、使える奴隷になる。特に嵐、キミはね。」
「俺、が…?」
「医術だけではなく、整備技術まで身につけてくれた。君はきっと300、いや、500万はくだらない」
何かが切れる音がした。
嵐はホルダーにあるハンドガンを手に取り、銃口を神父へと向けた。
「おや、私を撃つのかい?」
「黙れ」
「いいのか?私を撃てば、キミは大嫌いなアサシンの仲間入りだ。」
「黙れよ」
「私が気に食わないから撃つ。今、自分の為にコレを向けている君は私とは変わらない、同じ人間なんだよ」
「黙れって言ってんだっ!!!」
神父の分かりやすい挑発に、嵐はとうとうハンドガンの安全装置を外した。
そして神父に近づき、彼の額へ銃口を押しつける。
.