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□宿題
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夏祭りに花火、会えなかった友達と遊んだりいろんなとこに行ったり、その他エトセトラ…
とにかくいろんな事があって楽しかった、夏休み。
でもあることを忘れていた…
「終わらないぃぃぃ!!!!」
「うるさい、早くやれよ」
終わらないと騒ぐ私と、サッカー雑誌で私の頭をパシンと叩く次郎。
私の目の前にあるのは夏休みの課題たち。
それを忘れて遊び呆けた過去の自分を叱りたい。
叩かれた頭を擦りながら次郎を睨む。
「次郎、終わったの?」
「とっくにな」
「教え「断る」
「何で!?」
「せっかく部活が久々に休みなのに勉強させるなよ」
だったらなんで私の部屋に来たんだよ
なんてまた叩かれるのが見えるから言わない。
「教えてよー!なんでも言う事聞くし、何でもするからさー!!」
私のその言葉に次郎がピクリと反応した。
読んでいた雑誌をパタンと閉じてダルそうに分かったよ、と言った。
「ぃやったぁー!!次郎大好きー!!」
「はいはい、早くやるぞ」
「はーい!!」
次郎が私の隣に座って宿題を再開する。
それからというもの、素晴らしいぐらい早く宿題は進んだ
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