オリジナル

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「なんだなんだぁ?素晴らしき友情劇か?」

「そう思うなら、お前の頭はカワイソウだな」



嘲笑うようにいうその言葉に男は額に青筋を立てる。
男の様子になんて気を留めず、フレイルはゆっくりと男に歩み寄りながら嵐とシスターに語りかける。



「嵐と、アリアさんと言ったか。この男は私が片付けよう。」

「え?」

「嵐の言う通り、この男は私が連れてきたようなもんだ。それに傷の手当ての礼だ。」



男の前で足が止まり、フレイルは目の前の男を見上げる。
相変わらず額には青筋を立て、気持ち悪いほどの表情をしている。

傍から見ても2人の体格差で力の差は歴然だ。
しかも、フレイルの武器と言える武器は全て桐生が持っていた荷物に入っていたし、デリンジャーを除くハンドガンは全て医務室に置いたままだ。
誰がどう考えてもフレイルに勝ち目なんて無いように思える。



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