オリジナル

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爆音がした礼拝堂へ走る嵐を追うように後から走るフレイル。

礼拝堂に2人が着くと、そこには1人の大柄の男が立っていた。
そして、男の足元には、血塗れで倒れている桐生の姿。



「桐生ッ!!」



嵐が叫ぶように桐生の名を呼ぶ。
かすかだが、桐生の指が嵐の声に答えるようにピクリ、と動いた。

しかし、男も同時に2人の存在に気付き、こちらへ振り向いた。



「お、こんなトコにいたのか。俺の金返せよ」

「ふざけるな。あれは私の金だ、取られたから取り返したまでだ」

「ハッ!ガキのくせによく言いやがる」



そこに、子供たちの安否を確認し終えたシスターが礼拝堂へやってくる。
倒れている桐生や壊れている礼拝堂について嵐に聞くが、嵐は答えられなかった。

男はフレイルに問いかけ、フレイルは淡々と答えている。
この状況に嵐は驚きと焦燥を隠せないでいた。



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