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□Crazy Love
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参考人その1:ジェジュン兄


「ジェジュ兄、ちょっと相談があるんだけど…」

「おはよ、ジュンス♪何?子供でもできた?(笑)」

「違うよ!もう…」


顔を合わせるなりからかってきたジェジュ兄は、綺麗な顔に似合わず筋肉マンで

だけど中身は乙女チック。

女の子のイベントは、やっぱりジェジュ兄に一番に聞いてみようと思った。


「あのね、今日バレンタインだけど…僕ユチョンに何も用意してないんだ」

「ええ?!恋人達の大事なイベントなのに?!信じらんね〜…」

「だ、だって…買うのもなんか、恥ずかしかったし…」

「じゃぁ作ればよかったじゃ〜ん。俺がいくらでも教えてやったのに…」

「教えてもらっても、ジェジュ兄みたいに上手く作れないもん…」

「ま、確かにな」

「僕…やっぱりユチョンにチョコあげた方がいいのかなぁ?どうしようか、今も迷ってて…」


制服に着替えながらジェジュ兄に相談すると、おもむろにお腹に何かを押し付けられる。

それは店でもよく使うものだから、見覚えがあった。


「これ…」

「チョコシロップ。これ持って帰れよ」

「チョコシロップって…こんなの何に?」


疑問だらけの頭でこれを眺めていると、ジェジュ兄が声を潜めて耳打ちした。


「チョコプレイに決まってんだろ♪これをユチョンのアレにかけて〜チョコバナな゛っ!!!」

「ばっばかじゃないの!!そんなことできるわけないじゃん!!ま、真面目に聞いてるのに!!」

「いってぇ〜…」


思わずチョコシロップでジェジュ兄の顎を強打してしまった。

だって、チョコプレイ、なんて…

ユチョンのアレに…っ


「真面目に答えたのにぃ〜」

「もういい!ジェジュ兄に聞いた僕がばかでした!」


(…そういえば)


ジェジュ兄は、同じくこの店で働くバイト仲間と付き合っている。

相手は、男。

だからこそ僕も、信頼してジェジュ兄に今まで色々相談してきたのだった。


「…ジェジュ兄は、ユノ兄に何あげるの?」

「ん?知らん。あんなヒゲマッチョ」


(喧嘩…かな?)


ヒゲマッチョって…自分は乙女マッチョなくせに。

余計なことを言って締め上げられても困るので

口を慎み店のスタンバイに向かう。

するとそこには、可愛くないけど頼りになる後輩がいた。



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