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□My Girlfriend
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ヨンファが教えてくれたブランドショップには、明らかに場違いな制服姿のふたり。

少しひるんでしまったけど、さすがヨンファは慣れたふうに店内を物色している。


(メガネケース…なんてあるのかな…)


店の奥まで進んでいくと、メガネやサングラスが並ぶショーケースが目に入った。

そしてその横には、少しの種類のメガネケースが並んでいた。


(あった!!)


お目当てのものを前に、頬が緩む。

ブランドのロゴが思い切り前面に出ているものもよかったけど

先生にはシンプルに隅の方にロゴマークが刻印されているものを選んだ。

ご一緒にサングラスはいかがですか、なんてお決まりのセールストークを受け流して、会計を頼む。

元々僕が買うようにも見えなかったのだろう

食い下がることもなく、淡々とラッピングを始めた。

「贈り物ですか」と聞かれて、そうだと答えるのが少し照れくさい。

思えば僕は、自分のお金で両親以外にプレゼントらしいものを贈るのはこれが初めてだった。


「お前、ここまできてメガネケースかよ…」


てっきりアクセサリーを選ぶのだろうと思っていたヨンファから、呆れたようなため息が漏れる。

ほんの少し、やっぱりアクセサリーの方が良かったのかな…と思ったけど

先生はなんだって喜んでくれる気がした。

僕の勝手な解釈かもしれないけど…


付き合ってくれたお礼に、ヨンファにファーストフードを奢り、

プレゼントを大事に抱えて帰路についた。


(早く先生に渡したいな…)


そう考えると、時間の経つのは遅いもので

毎朝起きては何度もプレゼントを確認してカレンダーを眺める。

なのにイブ当日には危うくプレゼントを忘れて出かけ、

あともう少しで学校と言うところで思い出し、焦って取りに戻ったせいで

終業式を遅刻し、先生に呆れた視線を送られたのだった。





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