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□Somebody To Love
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[ジュンス]
「!!!!」
どうしよう
昨日の今日で、しかもあんな夢を見て
ジュンスとまともに話せる自信はなかった。
ライブの日の朝はいつもジュンスは電話をくれる。
寝坊しがちなユチョンを気遣ってのジュンスの優しさだった。
(出なきゃ…変だよな…平常心平常心)
「ッモしもし?!」
「うわっ!どうしたのユチョン声裏返しちゃって(笑)」
…失敗。
普通にするつもりがしょっぱなから声が裏返ってしまった。
「いや!別に!なんでも!ははは!」
「ほんとにどうしたの?いつもなら寝ぼけてまともに会話もできないのに…」
「なんでもねーよ?!ほら、今日ライブだし!天気いいし!テンションがさ!上がっちゃって…」
「…今日雨だけど…」
カーテンを開けると、太陽なんて少しも見える気配がないくらいの雨だった。
しまった…これじゃフォローのしようがない。
変に思われて当然の会話になってしまった。
「なんかあったの?大丈夫?ユチョンがこの時間に起きてるのも変だし…
ってゆうか全部変だよ」
「いや!マジでなんでもないから!大丈夫だから!じゃああとでな!!」
そう言うとユチョンは一方的に電話を切ってしまった。
正常でいられない理由なんて、言えるわけないだろ…
まさか、昨日の2人のあんな姿を見てしまったからだなんて…
また昨日の光景がフラッシュバックのように浮かぶ。
それを掻き消すように、ユチョンはバスルームへと逃げ込んだのだった。
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