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□Tea for Two
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厳しい受験戦争を乗り越え

このたびめでたく、キム・ジュンス卒業いたしました!!

春からは、ドキドキの大学生です。


だけど、心配なことがひとつだけ…


「卒業おめでとうございます、ジュンス君」

「ありがとう、先生…」

「こら。僕はもう君の先生ではないんですよ?」

「ぁ、そだね、ぇと…ユチョン」


卒業式を終えて数日後

入学式用のスーツを買いに行ったり、近しい親戚に挨拶に行ったり

新しい家具を揃えに行ったりとここ何日か慌しく過ごして

今日やっと先生と二人きりの時間を持てたのだった。


そう、新しい家具

僕の行く大学は、家からは少し離れてて

交通費もバカにならないからと、春から一人暮らしすることが決まっていた。

門限なく自由に出入りできるのはいいんだけど…

先生とは、これからも変わらない頻度で会いに行けるだろうか?

僕は学校があるし、先生にだって授業がある。

週末に先生の家に泊まりにいってたわけだし

二人きりになる頻度はそう変わらないとは言え

学校へ行けば先生に会えたのに、これからはそうじゃない…

なんとなく、不安になってしまう。

距離と一緒に、僕達の気持ちまで離れちゃったりしないよね…?


一人暮らしが決まっても、先生は眉ひとつ顰めることはなかった。

あんなにほとんど毎日顔合わせてたのに

これからはそうじゃなくなっちゃうんだよ?

先生のことは好きだし、僕も先生から愛されているとひしひし感じる。

だけど、だからこそ

寂しくなんないの?


「週末…ホテルに部屋をとってあります。積もる話もありますので…」

「話?なぁに?今してよっ」

「…ダメです。でも、きっと驚くと思いますよ?」

「え〜!やーだやーだ!気になるよ!」


その日、それ以上先生は何度聞いても内容を教えてはくれなかった。

表情から見て、嫌な話ではなさそうだけど…

結局週末まで悶々として過ごし、当日の朝を迎えた。


こないだは意識してなかったけど

僕と先生の間で決まっていた、『卒業までセックス禁止令』

いよいよ卒業したってことは…

ホテルに、部屋をとってあるってことは…


(ゃ、やっぱそーゆうこと…だよね?)


どうせホテルでシャワーを浴びることになるとも気付かず

僕はオフロで一生懸命自分の体を隅々まで洗い上げた。

僕、やっと身も心も先生のものになれるんだね…



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