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□miss you
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(あ〜…だりぃ)


昼休みが終わったあとの授業は本当に出る気がしない。

俺はいつも、午後からの授業はほぼサボっていた。

空き教室、体育倉庫

屋上…は、こないだ見つかったばっかだから…


授業の始まりを知らせるチャイムの音に

廊下を小走りに走る生徒達

その波をすり抜けてふと目に付いたのは、保健室。


ドアには『外出中』の札がかかっている。


(お、ここにすっか)


試しにドアを開けてみると、鍵はかかっていない。

ここの学校の保健教諭はどうもヌケていて

こうして鍵を掛け忘れたまま外出したり

逆にいるのに札を外し忘れたりと言うことがしょっちゅうあるのだ。


「せんせー、アタマ痛いで〜す」


…応答ナシ。

2つ並んだベッドは両方空いている。

迷わず片方のベッドにもぐりこんだ。


「おやすみなさ〜い」


目を閉じ、誰に言うでもなく呟く。

うとうとと夢の世界に入りかけたとき、カラカラと勢いなくドアが開く音がした。


「はぁ…」


即行タメ息。生徒か?


しばらく様子を窺っていると、保健室には似つかわしくない声が聞こえた。


「……ッん…ッ」


ん?


「は…ッぁ…ッ」


はぁ?


「ュ、ノ…先生…ッ」


(え〜ちょっと、マジでマジで?)


まさか、保健室に入ってきたのは二人だったのか。

ユノって確か、体育教師のアイツだよな…

無駄に熱血っぽいところが苦手で

あまり関わったことはないが。


あんな爽やかなツラして、保健室でヤる気かよ。

相手は誰だ?先生?それとも…女子生徒?

興味が沸いた。

寝ているどころではない。

意外とこーゆう大胆なことするやつって、おとなしい感じのが多いんだよな〜…


音を立てないように、こっそりとベッドから起き上がる。

そして細心の注意をはらってカーテンの隙間から外を覗いた。



「―――――っ!!?」


「ぁ…ッぁ…ッ、…ユノ、せんせ…ッ」


そこには、あの体育教師の影は無かった。

俺の目に映ったのは、ひとり。

椅子に腰掛けたまま、顔を真っ赤に蒸気させ

自身を慰める保健教諭の姿。


(キム…ジュンス…?)


あまり似合わない大きめの白衣

ヌケているところはあるが、生徒にも負けない天真爛漫な性格とその笑顔で

男女ともに人気の高い保健医。

そんなイメージからは想像もつかないほど

快感を求めて自慰にふけるその姿は妖艶で


少し…興奮してしまっている自分がいた。


(…面白いもん見っけたかも)



ちょっと遊ばせてもらうよ、ジュンス先生。





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