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□MIROTIC
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ひっそりと静まり返った部屋に響く 密やかな喘ぎ声とベッドの軋む音

仄暗い間接照明に照らされたシーツの海に浮かぶ 怪しく蠢くふたつの影


「っあ…っ!!…っん…!ユ、チョ…!!」

「ジュンス……っ」

「ぁあ…!やっ…もう…っィヤ…!」

「こんなになってる癖に…嘘吐き」


ふっと口端に笑みを浮かべ、ジュンスの自身を荒く擦り上げる。

するとそのしなやかな肢体はびくびくと痙攣し

ジュンスは声もなく二度目の絶頂を迎えた。


息つく間も無く挿出は繰り返され

その激しさは肌のぶつかる音と共に大きくなっていく


「っぃ…ぁあっ!!やあ…っユチョン…待っ…!!」

「待たない」

「っも…!無理ぃ…っ!!」


抵抗を示すような、腕を必死に掴むその手を解くと

指を絡めてシーツへと押し付ける。

そしてまた深く強く、ジュンスの奥へと自身を穿ち続けた。


「ユ…ノが…っ!来ちゃ…っ!!」

「まだ来ねぇよ…っ」

「ぁっ…!っでも……っんん!」

「黙ってろ…」



――――そう これは 誰にも言えない

恋人にさえ言うことのできない 秘密の情事


あの夏の夜 張り巡らされた甘い罠に 

易々と嵌ってしまった自分への 罰――――



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