Vitaminもの2

□白紙のBirthdayCard
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「うわ、もうこんな時間!」

ふと時計を見上げれば時刻は23:30。あと30分もすれば日付が変わる。

「どうしよう、もうすぐ一君が帰ってきちゃう!」

慌ててテーブルの上に置いてあるカードと向き合うが、内容が思い浮かばない。書けたのは出だしの『一君お誕生日おめでとう』の一言だけだ。

「何て書こう…」

書きたいことはいっぱいあるのに、どうまとめたら良いのかがわからない。

「一君…」

大好きだよ。大学頑張って。いつもありがとう。夏休みには海に行こう…

(何て…書こう、かな…)
早く書かなきゃ、起きて待ってなきゃ。そうは思うのに眠気は強くなるばかりだ。

「…はじめ、くん…」

5分だけ…そう考えて目を閉じた。





「うわー、もうこんな時間だ…」

駅を出て時計を見れば時刻は23:50、もうすぐ日付が変わる時間だ。

(あーあ、悠里さん待ってんだろーな…)

眠そうに自分を待つ姿は可愛いしありがたいが、少しだけ申し訳ない。

「…よし、走るか!」

ハードな練習を終えて、疲れきった体に気合いを入れて全力で走り出す。



そんな一が寝惚けた悠里からのバースデーメッセージを聞くのはしばらく後のことだ。





そう、すべては愛しい人のために―――

(「つーか、早く悠里さんの顔見たい!!」)







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一君ハピバ文のボツネタ。時間軸としては大学生で同棲中辺り

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