Vitaminもの

□会いたい涙を服に代えて
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「…でね、これが文化祭の時の写真よ」
「わぁ、皆さん本当に楽しそうに笑ってますね!」
「本当に凄かったのよ。B6がウェイターってことでお客さんもかなり来てて…懐かしいなぁ」
「ウェイトレスさんもいますけどね。風門寺先生、この頃から可愛らしかったんですね…見たかったなぁ」

ある春の休日。今日は南先生のお宅でアルバムを見せてもらっていた。今でこそ各界の著名人であるB6の先生方だけど、高校生の頃に南先生にお世話になったからなのだと口を揃えて言っていた。それにしても、皆さん高校生の時から格好良(可愛い)かったんだなぁ。

「みんな格好良いし、可愛いからね…おねだりされたりで沢山注文しちゃった人が続出してたのよ…」
「それは買っちゃいそうになりますよね…」
「あれはちょっと危なかったわ…」

『うふふ…軽くボーナス飛んじゃった…』

「あはは…」

先生、心の声が聞こえてます!ついでに危なかったと言うか買っちゃってます!と心では突魂、実際は素流。

「北森さんたちは何をしたの?」
「私たちはコスプレ喫茶です。喫茶といってもメニューはかなり色々ありましたけどね」

そう言ってこっちも持参したアルバムを見せる。懐かしいなぁ。

「すごい…和洋折衷って感じね」
「ですよね。クラスの女の子たちが頑張ってくれたんです」
「あ、これって新撰組?」
「そうなんです!千聖くんの服はクラス一致で決まったんですよ!…本人は坂本龍馬の方が良いと言ってたんですけどね」
「似合ってるなぁ〜。凄く格好良いね。あ、こっちはピー●ーパン?」
「はい!八雲くんは、皆に夢を振り撒く妖精でピー●ーパンなんですよ」
「可愛い〜、流石アイドルって感じね」
「ですよね〜!もう本当に可愛くて!!」

パラパラとページを捲る。
写真に合わせて、彼らとの思い出のシーンが次々と浮かび上がってきた。

天十郎くん、千聖くん、八雲くん、アラタくん、慧くん、那智くん、クラスZのみんな…
私を先生にしてくれたみんなが懐かしい。

「元気に…してるのかな」
「元気にしてる!絶対!」

ニッコリと南先生が言った。やっぱり先生は先生なんだなぁ。

「ね、北森さん。これからショッピングに行かない?丁度バーゲンをしてるの!」
「行きます!」
「じゃあ行きますか!」




この二人は絶対に仲良しですよ。きっと。

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