短文
□子猫と太陽
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ベンチにすとん、と座り、風にふかれながら一護はくつろいだ。
いつもの、虚退治で忙しい日々が嘘のようだ。
一護は空を仰ぎ──…
さわっ…
と何かが足に触れた。
「わっ!?」
「にゃ〜」
驚くと、そこには真っ白な雪のような色をした子猫がいた。
「………猫…」
「にゃ〜」
子猫は甘えるように一護の足に体をこする。
「…///」
一護は抱き上げ、膝に乗せた。
「可愛い…///」
「うにゃ〜」
一護は子猫を抱き上げ、周りに人がいないか確かめ……
「…まふまふ///」
頬ずりをした。
子猫のふわふわか毛が気持ちいい。
「可愛い…///」
普段は眉間に皺をよせて不機嫌そうだが、
可愛いものには目がない一護である。
顔を赤らめて照れながらも、嬉しそうに微笑む姿は子猫より愛らしかった。
「……♪」
上機嫌な一護である。
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