短文
□猫の特権
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「あ、猫」
学校の帰り道の途中、一護は公園にいた子猫を見つけた。
白い猫で、一護は嬉しそうに子猫を追う。
「一護…あぁ…」
そんな愛らしい一護を、ルキアは微笑みながら見つめた。
「猫、猫…///」
子猫は一護に近寄り、一護は嬉しそうに子猫を撫でる。
(…なんて愛らしい…可愛い…)
ルキアはにやける口元を手で覆い、ただ一護を見つめた。
(一護は本当に可愛いものが好きだな…。…いいなぁ…あの子猫…)
「……………」
猫になりたいと思う、ルキアだった。
「猫…?」
ふと、ルキアにある考えが…
もし、猫になれたら…一護に可愛いと撫でられ、抱き締められ、頬づりされ…
「──!」
されたい放題!?
いや、待て…
どちらかと言うと、ルキアが一護にあれやこれやしたい。
一護を猫にするほうがいい。
「……ふふふ…」
ルキアの恐ろしい考えを、一護は知るよしもなし。
「猫…///」
「にゃ〜」
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