短文
□優しい料理
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「Good morning!一護ー!!」
「英語でもうっとうしい!!」
朝。
今日も賑やかな黒崎家。
日曜だというのに、一心のスキンシップは変わらず。だが…
いつもなら、近所迷惑だと一心を叱咤する遊子の声がしない。
「あれ?」
そういえば、朝食の匂いもしない。
一護は一心を破壊力抜群の一撃で倒し、パジャマのまま一階へ向かった。
「あれ?」
遊子の姿も、夏梨の姿も無い。
リビングは静まりかえり、寂しいぐらいだ。
「遊子も夏梨も、どうしたんだ?」
一護は心配になり、双子の部屋に向かった。
もともと休みの日はゆっくりしたいので、遊子ですら遅くに起きる。
だが、しっかり者の遊子は家事全般をするため、一番に起きる。
なのに…
「遊子〜、夏梨〜」
一護はドアを控えめに開け、部屋に入った。
「…あれ?一兄…」
一護に気づいたのか、夏梨はむくりと起きた。
「おう、夏梨」
「おはよ、どうしたの?」
「いや…遊子もお前も起きてなかったから」
「え?…遊子も起きてなかったの?」
「ああ」
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