高杉の銀ちゃん(♀?!)
□にちじょう
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「姉上、着なくなった着物ありますか?」
新八は、自分で作った卵焼きを食べながら、妙に聞いた。
「どうしてそんな事、聞くの?」
「…え〜と、ですね」
「はっきりいいなさい?」
カツン…と箸を置いた妙の笑顔が怖くなっていくので、新八が指で眼鏡をなおしながら答えた。
「…銀さんが着るんです」
お茶を飲みながら、妙が聞き返す。
「新ちゃん、何言ってるの?」
「だから、銀さんが着るんです」
「どうして銀さんが?」
「銀さん、女性になったんです」
「……はい?」
新八は、始めて見る妙の表情にこっそりガッツポーズをしていた。
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