銀/魂(高銀:シリアス)

□月下恋
1ページ/7ページ

不意に始まった逢瀬だった。

予期せぬ…逢瀬だった。

再び、互いの温もりを感じる事が出来るとは…願ってはいけないのだと、自分に言い聞かせていた。

だけど…。

















「何、考えてんだ?」

汗の引いた体は、開け放たれた窓からの夜風が心地いい。

耳元で囁かれる様な質問に、銀時は声の方向に視線を向けて微笑む。

「いろいろ?」

そんな銀時に、フッと笑うのは…高杉。

「そのちぃせぇ頭で考える事なんざぁ…たかが知れてるな」

「ぅっさいわ!

晋ちゃんのバァ…」

軽く言い返したそれに、横からの気配が彩を変えた。

「あ?」

恐る恐る、横を見れば…嗤う美貌。

「いやいや、なんでもありません」

ゆっくりと体をずらしながら、銀時は顔をゆがめた。

「フンッ、まだ元気がありそうだ」

逃げる銀時の腰を、高杉が引き寄せる。

「いやいや、もう充分です。

ぐったりですから、もう寝ます〜」

焦る銀時の上に、ゆっくりと高杉が覆いかぶさる。

「そうかい、じゃぁ寝ようか」

「意味がち〜が〜う!」

「どう違うんだ?」

「…っ!!」

「お前は…俺の下で啼いてりぁいいんだよ。

お前を縛る事は出来ねぇのはわかってるがよぉ」

「…っ!晋助!!」
















.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ