銀さんと一緒に(ほのぼの)

□閑話
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「先生」

「なんですか?小太郎」

「銀時は、いつ頃起きますか?」

「そうですねぇ、もうそろそろ起きる頃ですかねぇ」

「そうですか…先生、ひとつ伺いたい事があります」

「なんですか?」

「先日、銀時が出雲の大国に行こうとしておりました」

「そうらしいですね」

「歩いてゆける距離ではないかと…」

「そうですね、小太郎が止めてくれたそうですね。

よかったです。迷子にならなくて」

「…先生」

「なんです?」

「…いいです」

「そうですか」

「先生、銀時はまだ起きないんですか?」

「おや、晋助。

もう少ししたら起きてくると思いますよ」

「そうですか」

「ときに、晋助」

「はい」

「可愛らしい事を銀時に教えたみたいですね」

「可愛らしい事ですか?」

「数の数え方を教わったと言ってました」

「あ〜はい」

「私の様な大人から学ぶ事も大切ですが、あなた達の様に、同じ目線で学ぶ事も大切です」

「同じ目線ですか?」

「そうですよ、小太郎」

「「(違う気がする…)」」

「晋助、どうしました?」

「いえ」

「〜ぅ…」

「おや、銀時が起きそうですね」

「先生」

「なんですか、晋助」

「今日は向こうの丘に行ってみたいのですが、いいですか?」

「向こうの丘?」

「向こうの丘?あ!あの丘か?」

「そうだ、ヅラ」

「ヅラじゃない、桂だ。

お前がヅラというから時々、銀時が言うのだ。やめろ」

「お前はヅラだろ、いいじゃねぇか」

「ちがうっ!」

「んん〜」

「ばかっ!大きな声出すな」

「す、すまん…」

「ふふ。それで、その丘には何があるのですか?」

「楓があります」

「楓ですか?」

「はい、まだまだ紅葉していませんが、色も変わってきていて、綺麗です」

「「銀時の瞳の様に」」

「…そうですか」

「「はい」」

「わかりました、ではそろそろ起こしましょうね。

銀時、銀時、起きなさい」

「〜うぅ、まだねむぃ〜」

「お迎えがきてますよ」

「おむかえ?」

「ええ」

「銀時、起きろ」

「銀時、起きるのだ」

「しん、こたろ…じゃないづら」

「ヅラじゃない、言い直さなくていい」

「そうなの?」

「そうだ、ヅラはヅラだ」

「違うっ!」

「おや、おや」










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