コンビネーション!

□おそろい
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隣町の大きなショッピングモール。

和深、水鳥、茜、空野の4人はここに買い物にきていた。

お昼ご飯も食べ終わり、一息。

「はぁいっぱい歩いたな!」

「そうですね!
次どこか行きたいとこありますか?」

なんでも揃っている。

ゲームセンターに洋服屋、フードコートに並ぶ店にスーパーも。

「あ、あたし手芸屋いかなきゃ。」

「手芸屋?」

「うん、手芸屋。
みんなにお揃いのミサンガ作ろうかなって。」

人数は減ってしまったけど。

部の結束を強めるために。

「和深先輩って、料理は苦手でしたよね…
手芸はできるんですか?」

「失礼な…
料理が苦手なんじゃなくて、料理はやらないだけ!
和音が料理上手だから、あたしは別に料理しなくてもいいんだもん。」

ただたんに、和音が料理をさせてくれないだけだが。

「それにあたし、手芸は得意なんだよ!
ほらこれもあたしが作ったんだよ!」

鞄についたピンク色のクマのぬいぐるみ。

和音へのバレンタインにチョコを作ろうと思ったが、あまりの酷さに渡すのを断念。

急遽作ったのがこのクマ。

和音へは水色のクマ、自分用にはピンク色のクマを。

数日遅れてしまったが和音が喜んでくれたのでよしとした。

「すご…」

「…かわいい。」

普通に売り物として置いてあっても平気なくらいに。

「あたしにはこれくらいしかないから…」

不器用、ベンチ、女子。

チームのために出来ることは少ないから。

「ねぇみんな、何色がいい?」


おそろいのミサンガを


(私青がいいです!)

(…ピンク)

(普通ここは緑だろ?)

(雷門ってユニフォーム黄色なのに…)

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