Soccer is my life!

□サッカー部。
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次の日。


兄さんの話だと、放課後にあの帝国学園との練習試合があるらしい。


帝国学園といえば、サッカーファンの中ではかなり有名。


去年のフットボールフロンティアもそうだけど、40年間無敗。


サッカーの名門校だから。


「梓ー!」


円堂君!

どうして1年生の校舎に?


「円堂君…どしたの?」


「放課後、帝国との練習試合あるの知ってるよな?」


「勿論。
兄さんが助っ人で出るんでしょ?」


昨日兄さんから聞いたもん。


「人数、まだ足りねぇんだ!
頼む…梓、協力してくれ!」


円堂君は手をパチンという音をたてながら合わせ、頭を下げた。


「え?
でも僕、男の子じゃないし…」


男子サッカー部に女の子は入れないもん…


サッカーやりたいのは山々だけど…無理だよ…


「理事長の娘は11人揃えて帝国に勝ったら存続を認めるって言ってたんだ!
別に男子を11人っていってなかったし!」


円堂君…それ、屁理屈…


でも…それも一理あるかも…


「うん…いいよ。
最近あんまりサッカーやってないから上手く出来ないかもだけど。」


兄さんや円堂君、そして皆が守ろうとしているサッカー部。


僕、女の子だけど、一緒に守ってもいいよね?


「っしゃー!!
じゃあ放課後、サッカー部の部室に来いよ!!



円堂君はガッツポーズを決めた。


そんなに嬉しかったのかな?


でもいっか。


僕もサッカー出来るんだもん!


「また後でね!」


僕は何時もより上機嫌で教室に向かった。


いつ以来だろう。


こんなにドキドキしてるの。
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