コンビネーション!

□こども用プールと
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土曜日。

雷門サッカー部は休日練習は当たり前のように行っている。

普段できないような細かいフォーメーションの確認や個人技の練習、キーパーと一対一のシュート練習など。

朝の八時から十二時まで、若干ハードなメニューをこなしている。

時計の針十一時五十分。

そろそろ練習を切り上げ、片付けを始めなければ。

「神童、霧野!
今日暇?よければこのままうちにこないか?」

いつもは二つに縛っているが、今日は一つ、ポニーテールにした和音。

尋常じゃないくらい汗をかいたのか、ユニフォームの襟の部分や背中の部分が肌に張り付いている。

「いや、暇だけど昼飯食ってないし汗臭いし…」

「だったらうちでシャワー浴びればいいし、和音のご飯を食べれば!
今日ね、うちにあったいいものを出したの!
きっと気に入ってくれるよ!」

同じくポニーテールにした和深。

危ないからと、前髪のピンが外され見分けがつきにくい。

「いいもの…?」



「じゃーん!
プールだよ、プール!」

水着のうえにTシャツを着て、準備万端な様子。

「プールってもこども用のやつだけどね。
少し遊ぼうぜ?」

ホースを持った和音。

カチッという音とともに、水が飛び出してきた。

「おいこら和音!!」

「俺たち着替え持ってないぞ!」

頭から水を被った神童と霧野。

水も滴るいいなんとかとやらだろうか。

「乾燥機かけてる間俺の貸すし!
そーれもう一丁!」

もう一度、水をかけた。

「やったな!!」

プールにはってあった水を和音にかけた。

「はい、拓人!」

差し出したのは水鉄砲。

水は満タン、発射準備OK

「くらえ、フォルテシモ!!」

水弾をボールに例えてか。

「ギャーーー!!
それ痛い、痛いから!!」


こども用プールと強力水鉄砲


(久々に…遊んだな…)

(疲れた…和音と拓人怖すぎ…)

(和音の負けだしな)

(うるせ、次こそは!!)


こどもみたいだー

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