コンビネーション!

□君に感謝
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朝練後のミーティング前。

和深、茜はまだ着替え中。

水鳥はそもそも着替えていないが。

「和深、スカート短すぎないか?」

「そーかな、全然巻いてないんだけど…
てか、水鳥が長すぎなんじゃ…」

足首まであるスカート。

短すぎるのも校則に触れるが、長すぎるのも…

「いーじゃねーかよ、怒られねーし。」

「(それって水鳥が恐すぎて先生も注意できないんじゃ…)
そうなんだ…あたしだって怒られたくはないよ…ね、茜。」

「うん…怒られるのは、嫌。」

白いハイソックスから紫色のタイツに履き替えながらいった。

「あーあたしも靴下変えようかなぁ…
ただの白いハイソじゃつまんないじゃない?」

足が太く見えるとか、汚れが目立つだとか。

「お前、いい高校いって海外留学するんだろ?
そのシャツが出てる時点でもうアウトだろ。」

「うぅ…
だって暑苦しいんだもん…
昔の雷門はシャツ入れないタイプの制服だったらしいんだよね…うらやましい!!」

和深は昔の雷門の制服の方が好みらしい。

リボンの色や、スカートの深い色合い、紺色のハイソックス。

「十年くらい前に産まれたかったなぁ…
そしたらあの伝説の霧風に会えたのになぁ…」

霧風に憧れて、雷門サッカー部に入った。

今はまだ、ベンチだけどいつか試合で点を決めてみせる。

「霧風…?」

「霧風ってだあれ?」

クエスチョンマークを浮かべる茜と水鳥。

「嘘!
霧風のこと知らないの!?
霧風っていうのは…」

「おーい女子、ミーティング始めるぞ!」

不意に呼ばれた。

「あ、はーい今行くー!
いそご、茜、水鳥!」


サッカーを教えてくれた、君に感謝


(なぁ霧風って誰だよー)

(私も、知りたい)

(あとでねー!)

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