コンビネーション!
□落書きまみれの教科書
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今日は月に一度のサッカー部恒例勉強大会。
名誉あるサッカー部員が勉強ができないなどあっていいはずがない。
と、前顧問(去年定年退職)が三年前から始めたらしい。
「和深せんぱ〜い…
ここがよくわからないんです…
教えていただけませんか…?」
国語の教科書と、授業用のプリントを持った空野。
教科書をよくよんでも、理解が難しいらしい。
「いや、オレ和音だし。」
ジャージの人、制服の人と両方いるが、葛城双子は運悪くジャージ姿。
こうなってしまえば見分けがつかない。
「あっ!!
すみませんあまりにそっくりなもので…」
「いーよ慣れてるし。
国語だろ?
オレが教えてやるよ、和深よりは国語出きるし。」
「本当ですか?
ありがとうございます!」
*
「神童、英語教えて!」
英語の教科書を持った和深。
開いたページは、次の次のテスト範囲。
予習にしても早すぎる。
「おいおい、いくらなんでも進みすぎじゃ…」
神童と理科の勉強をしていた霧野は驚きつつもいった。
「あたしね、高校在学中か、大学生になったら留学するのが夢なの。
だから、今からちょっとずつしっかり頑張ろうって思って!」
叶えたい夢がある。
いつかあの人みたいになりたい。
「悪いな、流石にそんな先まではオレもちょっと…」
流石の神童でもわからないらしい。
「そっか…
じゃあ南沢さんのとこいってみるよ!
神童、霧野、邪魔してごめんね!」
教科書を持って南沢の元へ。
一瞬嫌そうな顔をしたが、渋々OKした。
「和深、頑張ってるな〜…」
「そうだな。
ところで霧野…これはなんだ…」
意味の分からない、気色の悪い生き物。
「え、鳥だよ、鳥。
みてわかるだろ?」
意味のよくわからない落書きまみれの教科書
(うまいだろ?)
((オレにはよくわなからいよ霧野…))
(南沢さ〜ん!!)
小○画伯ネタ^P^