Soccer is my life!

□vs戦国伊賀島
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「伊賀島流忍法『影縫い』!!」


猛攻。


さっきから攻められっぱなし。


こんなときこそ先取点が大切なのに、炎の風見鶏の為にあがった兄さんも止められ、不発。


「伊賀島流忍法『つちだるま』!!」


ゴロゴロと転がるつちだるま。


霧隠君の合図で炸裂し、熱血パンチ。


しかし熱血パンチは決まらず、ゴール。


その調子のまま前半が終わり、ハーフタイムへ。


「円堂君、どうぞ!」


水分補給用のドリンク。


円堂君はグローブをしたまま受けとった。


いつもしたままだったっけ…?


「円堂…みせてみろ。」


兄さんは円堂君の小さな異変に気付き、円堂君の左手のグローブを外した。


「すっごい腫れてるじゃない!
音無さん、救急箱持ってきて!」


まさかとは思ったけどそっとそこに触れてみた。


「痛っ」


「ゴメン!
痛かった…?」


腫れた患部は熱をもち、酷い痛みを与えた。


「平気平気!」


円堂君はブンブンと手を降り、平気だといった。


「円堂君、こっち!」


秋が円堂君を呼ぶ。


それに気づき、円堂君は秋のもとにいった。


「兄さん…」


「わかってる。
みんな、全力で円堂をカバーするぞ!」


兄さんの気持ちが皆に伝わる。


兄さんはこの感覚が大好きだといっていた。


陸上にはない、伝わり方。


兄さんはサッカーを辞めない。


僕も次の試合には出たい。


兄さんとはいつも繋がっているけど、フィールドにたつだけでイレブンと繋がれる。


この気持ち、やっぱりやめられないよ…!
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