Soccer is my life!

□vs戦国伊賀島
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【ピーーッ!!】


キックオフ。


雷門ボールから始まり、豪炎寺君と染岡君が攻め上がる。


「ねぇあずちゃん、調子はどう?」


秋からのふとした質問。


「え…?
僕、もう良くなったんだよ?」


たまに酷いめまいがしたりするけど、日常生活には問題はない。


心配かけまいと小さな嘘をついた。


「嘘はだめだよ。」


流石秋だな…。


どんなちっちゃな嘘でもお見通し。


「どうして嘘つくの?
強がったって…」


「あっ危なかったぁ…!!」


話を反らす。


霧隠君のシュートは円堂君がちゃんと止めた。


でも今までのシュートとは少しだけ違っていたみたいだけど。


「…この試合はね、兄さんにとっての一つの区切り。
僕が兄さんの心を揺さぶっちゃいけないんだ…」


陸上部としての兄さん。


サッカーとしての兄さん。


区切りをつけて、前に進もうとしている。


それに今日は宮坂君が見に来てくれてるんだから!


「僕だって…ね、…強がってみることもある…
強がることで、みえてくるものだってあるんだよ!」


強がって強がって…無茶苦茶やって…


僕はそうやってサッカー続けてきたんだから。


「…あずちゃんらしい。
無茶して強くなる…私、わかる気がするよ。」


「…どうも。」
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