Soccer is my life!

□vs戦国伊賀島
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「宮坂君、こっちこっちー!」


フットボールフロンティアの会場で待ち合わせ。


一番見やすいところからみれるようにと、選手の特権を使い、場所とりをしていた。


「あずちゃん!
色々ありがとう!」


「いえいえ!
僕は今日出ないけど、楽しんでね!」


とっていた場所に案内する。


他の雷門中の人たちよりも百倍見やすいところにね。


「僕、サッカー見に来たのって初めてだから…」


「サッカーはね、スゴいんだよ!
初めてでもすっごく面白いはずだから!」


僕がサッカーをはじめた切欠は覚えていない。


物心ついたときにはもう父さんと一緒にボールを蹴っていた。


一度は諦めたサッカーだけど、今はまた始めてよかった気がするの。


「うん。
ここからみてるから。」


「了解!
じゃあ僕、そろそろ行くね。」


フィールドの方が騒がしい。


僕は一旦客席からでて、控え室に向かい、ジャージを脱いでからフィールドに向かった。


「春奈、結構騒がしいけど、どうしたの?」


ざわざわとざわめく。


なにかトラブルでもあったの?


「風丸センパイと伊賀島の霧隠っていう人が速さ比べをしてるんです!
お願いです、風丸センパイを止めてください!」


速さ…比べ?


兄さんってば焦ってばっかり。


そんなに慌てなくても試合はもうはじまる。


それにトラブルでもあったら試合に出ることも出来なくなっちゃう。


「兄さん、もうやめなさ…きゃっ!!」


すごい風。


ふわりと舞い降りた二人の伊賀島の選手。


「そこらへんにしておけ、霧隠。」


「ちぇ…
まあいいさ、試合は負けないぜ、えっと…“藤丸”君」


霧隠君は降ってきた二人と共に帰っていった。


「ぼっ僕たちは“風丸”だ!!」


今完璧に“藤丸”って行ったよね!?


「あずちゃん落ち付いてください!」


「だって!!」


藤丸君と風丸君は違うもん!


「ほら、これ食べてください!
はい、あ〜ん!」


「むぐっ!!」


あ…甘〜い!


これ、チョコレートだ!


「えへへ…チョコレート、甘〜い…幸せ…//
そういえば僕、なんで怒ってたんだけ…?」


ま、いっか!


「「待て待て待て!!」」


「ん?」
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